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【ウガンダ・NILEプロジェクト】地域密着!健康を支えるアウトリーチ活動

私たちが活動するアジュマニ県内の各地域には保健センターがあり、けがや病気の診療や乳幼児健診など、住民の健康を支えるさまざまなサービスを提供しています。しかし、保健センターの数は限られており、遠方に住んでいるなどの理由で足を運ぶのが難しい人々もいます。そこで、地域に出向いてサービスを届けるアウトリーチ活動が行われています。

NILEプロジェクトでは、保健省と連携してこのアウトリーチをサポートしています。

 

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アウトリーチでは、乳幼児の身体計測や予防接種をはじめ、栄養状態の検査、マラリア検査、産前産後ケア、HIV検査、健康教育など、幅広いサービスを提供しています。深刻な栄養不良の子どもや女性、マラリア患者、HIV陽性者などが見つかった場合は、近くの保健センターに紹介される仕組みになっています。必要な人にしっかりと保健・医療を届けるための、大切な仕組みです。

 

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  上の写真は、私たちが日本で出前授業をする時にもよく紹介する「命のテープ」を使っている様子です。腕の周りの長さを測ることで栄養状態を評価できる、シンプルですがとても重要な道具です。今回のアウトリーチでは、命のテープに加えて身長計と体重計も使用し、身長、体重、腕の周りの長さの3つの指標で栄養状態や成長具合を確認しました。下の写真の子どもは、身長計に慣れていなかったようで、測定の時は大人3人がかりに。(怖かったよね、でもよく耐えました!)


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 下の写真はビタミンAサプリメントを与えている様子です。こちらは怖くはないようで、しっかり口を開けて摂取してくれました。ウガンダでは、ビタミンAが不足しやすいため5歳未満の子どもは半年に1度、このビタミンAサプリメントを摂取することになっています。

 

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また下の写真は、体内の寄生虫を駆除するタブレットを与えているところです。寄生虫が体内にいると、せっかく摂取した栄養を奪い、微量栄養素欠乏や貧血の原因となってしまいます。そのためウガンダでは、14歳までの子どもは少なくとも半年に1度、このタブレットを摂取することになっています。

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 こちらはマラリア検査の様子です。指先に小さな針を刺して血液を採取します。マラリア流行地域のため、小さい頃から検査を経験している子どもは多いと思いますが、それでも緊張しながら検査を受けていました。

 

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 集まる人々はみな顔なじみのようで、和やかで安心感のある雰囲気の中でアウトリーチは行われていました。地域に根差した保健活動の大切さを改めて感じます。保健センターに通うことが難しい人々に寄り添うこの活動は、地域の健康を守る大切な要です。私たちもこのかけがえのない取り組みを、プロジェクト最後までサポートしていきたいと思います。

 

 

 
 
 

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