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12/6 ワークショップ「消耗証(Wasting)栄養不良に対するローカルの解決法」を開催しました!

更新日:2022年12月14日

Action Contre La Faim (ACF)の協力をいただき、フランス、バングラディッシュから講師をお招きしワークショップを開催しました。「昨日、日本に到着したばかり…」という中、講師を勤めてくださいました。

まず、Dr. Benjamin から、急性栄養不良のグローバルは状況、いくつかの異なる測定基準、急性栄養不良の栄養改善対策、そして栄養不良の治療の中心となっている栄養治療食(RUTF)の抱える課題と、それにかわる地域解決できる代替手段の検討についてお話をいただきました。



その後、Dr. Md. Munirul Islamからはバングラディッシュを含む南アジアの栄養不良の状況についてご説明いただいたあと、急性栄養不良(消耗症)の子どもに対する、栄養治療食(RUTF)の提供だけでなく、地域で利用可能な食材を用いたレシピや栄養相談を組み合わせることで栄養状態の改善を図ることを目的とした調査の計画についてお話をいただきました。最後には「ありがとうございました。」と日本語であいさつをしてくださいました。


こうした課題に対して、NAMがウガンダなどで行っているポジティブデビアンス手法による地域で利用可能な食材の特定方法を活用する可能性について話がありました。参加者の中には途上国の現場での経験を持ち、栄養改善に奮闘されている方が多く、ご自身の現場で抱える悩みや、その地域での急性栄養不良(消耗症)の治療となる代替手段など、実践につなげるための多くの質問があがり、講演後は活発なディスカッションの時間となりました。


今回はハイブリット開催(オンライン+対面)としたため、ワークショップ終了後のリアル会場では参加者同士の交流や、講師への追加質問など、リアル会場ならではの時間をとることができました。

急性栄養治療の子供たちを救うために、栄養治療食は即効性があり、効果的です。しかし、国連機関などからの支援によるもので、その地域で、いつでも手に入るわけではありません。まずは急性栄養不良に陥らないように、地域でとれる食材で子供の成長に必要な栄養をしっかりとること、地域でできる治療の手段を見つけること、そういう支援をしていくことが大事だと感じています。


NAMでは引き続き、国際栄養の現場で実践につながるテーマで研修やワークショップを開催していきます。ご参加いただき、ありがとうございました。


栄養士 上田

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