top of page

プロジェクト実施
ウガンダ西ナイル栄養改善・生計向上(NILE)プロジェクト(2023~2026年度)

 

NILE_Map.png

北部ウガンダは、難民門戸開放政策によりを含む多くの参加コミュニティが140万人以上の難民を受け入れています。対象地域であるアジュマニ難民居住区およびその収容コミュニティは、極度の貧困の中で、食糧(特に鉄分やビタミンを多く含む食材)の不足、脆弱な生計(収入源の不足と居住環境悪化)、そして、栄養や育児に関する知識・経験の不足、などが作用して、子どもや思春期女性の栄養状態が非常に悪く対策が求められいます。そこで、NAMは西ナイル州アジュマニ県アジュマニ難民キャンプAyilo-1 & 2居住区及び収容コミュニティにおいて対象地域(西ナイル地方アジュマニ地区のAylio1,2の難民居住区と収容コミュニティ)における5才未満児、妊産婦授乳婦、思春期女性の栄養状態と生計が持続的に改善するための3か年プロジェクトを実施中です。

プロジェクトの内容: 
1.     ケアグループ(CG)活動:妊産婦授乳婦、思春期女性の健康な食事と育児ケアに関する知識が普及するため、実施システムの構築、グループ形成、CGプロモーターへの栄養研修、グループ栄養教育活動、保健・栄養サービスとの連携とリファラル、母親世帯訪問、ボランティアによる月例会議。
2.    社会行動変容コミュニケーション(SBCC)戦略活動:バリア分析と状況調査をとおして行動変容の阻害要因を特定し、これをもとにSBCC戦略の策定. コミュニケーション教材作成, 学校保健・栄養コミュニケーション活動。
3.    世帯における生計基盤と就労機会の改善:母親の自助グループ形成, 市場調査などに生計手段の特定、預金活動のための会計のトレーニング、などを実施。今後は、スキルトレーニング, ビジネスの立上げサポート。
4.    栄養価、特に鉄分を多く含む食料の生産の向上:家庭菜園の普及による野菜、果物、豆、芋類栽培。「コミュニティ展示農場」設置, コミュニティと学校での「栄養食料展示会」。
5.    県栄養調整委員会の調整能力が向上:調整委員会における経験の共有、サポーティブ・スーパービジョンの実施、モニタリング評価研修。

 

CG_session.png

プロジェクト開始前実施したベースライン調査結果から、急性栄養不良率がとても高いこと、特に難民居住区では世帯密集度が高いこと、耕作地をほとんど持たないこと、周辺の土地が枯れている、衛生環境が悪いこと、など様々な要因が特定されました。また、10代女性の子どもの栄養状態が最も悪く、その理由は女性自身の栄養不良、育児経験不足、また10代女性の多くが未婚であることがわかりました。乳幼児補完食の多様性や母乳育児も多くの課題があきらかになりました。こうした結果をもとに行動変容戦略を立案し、視聴覚教材を作成しました。2年後にはエンドライン調査を実施してインパクトを測定する計画です。

​過去のプロジェクト実施活動

bottom of page