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プロジェクト実施​


ウガンダ栄養事業

(2020、2022年度


本事業は2022年度から、西ナイル地区のビディビディ難民居住区および収容コミュニティで新たに事業を実施しています。5月にベースライン調査を実施し、現地に派遣した日本人スタッフのもとでコミュニティでの母親グループ形成と研修を行っています。

NAMがウガンダ北部の難民キャンプにおいて計画していた栄養改善事業に対し、国際協力システム(JICS)の助成を受けて
​実施することができました。ウガンダは長い国内紛争、周辺国からの難民流入、気候変動などの影響で貧困に苦しんでいます。現在140万人いるとされる難民の大部分は南スーダンから流入しウガンダ北部の難民キャンプに収容されています。難民の半分以上は子どもであり、長い避難生活のために栄養状態が悪くなっています。難民キャンプの受入地(ホストコミュニティ)自体も長い内戦や気候不順の影響で、人口の6割が貧困に苦しんでいるおり、子どもの栄養不良が顕著な問題となっています。

ウガンダ地図.png

最新の調査結果では、5歳以下の子どもの急性栄養不良はWHO分類基準で「悪い」状況にあります。栄養不良の子どもは下痢・感染症などで死亡するリスクが健康な子どもに比べて高く、多くの子どもが死亡しています。一般的に栄養不良の3つの主要原因は、①世帯レベルでの食糧不足、②不適切な育児ケア(母乳育児、離乳食など)、そして③不十分な保健サービスと不衛生な水と環境、とされていて、これら全てが同時並行的に改善されることで栄養状態は持続的に改善されます。プロジェクトは、対象地域の関係者、リーダー、母親の栄養と乳幼児育児ケアの意識・知識を改善することを目的にています。そのために、母親グループを組織して現地の実情に適した指導活動を行います。また、ポジティブ・デビアンス(PD)を使って地域で利用可能な習慣や食材を利用すし、持続可能な栄養改善を目指しました。新型コロナの影響で、活動は主に現地パートナーであるPACHEDOへのリモート支援を通して行われました。

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彼らはます、北部パラベックの難民キャンプで対象地域の関係者に栄養と乳幼児育児ケアについて指導を行いました。その後、地域内で子どもが健康に育っている母親をポジティブ・デビアンス(PD)を通して見つけ出し、彼女らを母親リーダーとしました。母親リーダーは子どもが栄養不良の近所の母親をグループ化し、地域で利用可能な習慣や食材を利用した調理実習を行いました。NAMが現地視察できたのは、2020年12月でしたが、関係者、リーダー、母親が本事業に積極的に参加し、栄養と乳幼児育児ケア問題に関する意識・知識が改善されたことを確認でました。

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