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NILE プロジェクト:プロジェクト対象者の状況

更新日:3月29日




ウガンダ北部西ナイル州にあるアジュマニ難民居住区及びその周辺で子どもの栄養状態と生計を改善する「西ナイル栄養生計改善(NILE)プロジェクト」。ウガンダ北部は気候変動の影響もありフォードセキュリティが悪化しています。活動対象である難民居住区は、スーダンからの難民が住み、その周りに広がるホストコミュニティは主にウガンダ人(Madi民族)で構成されています。両コミュニティの生活状況についてご紹介します。プロジェクトの活動状況とベースライン調査は近くセミナーを実施する予定です。


難民たちの生活は基本的にWFP(国際連合世界食糧計画)からの食糧援助か現金給付に頼っています。しかし最も脆弱なグループに分類されたとしても、1ヶ月にわずか1,000円程度の現金給付に留まります。さらに昨年からはWFPの食料援助が減少しており厳しい状況です。


ホストコミュニティの場合、WFPなどからの支援はないため労働が収入源です。一般的に1日あたり300~400円、月に5.6回程度働くので月収は2,000円前後。子どもが5人以上いる家庭がほとんどの中、この収入は世界銀行が定義する「極度の貧困状態(1人あたり$2.15/日)」(2022)を圧倒的に下回る水準です。


難民キャンプもそのホストコミュニティも厳しい生活を強いられる状況の中、保健だけでなく、教育や雇用の機会の問題等、解決しなければならない問題は山積みだと日々感じます。



ただその一方、現地の人々は笑顔で楽しそうに暮らしています。お金には代えられない彼らの心の豊かさを感じます。

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