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特定非営利活動法人

栄養不良対策行動ネットワーク

研究調査 (Mother MUAC Study)

ミャンマー北部のラカイン州の二つのタウンシップで、「母親MUAC調査」を実施しました。MUACとは、Mid-Upper Arm Circumference (上碗中間点の周囲)のことで、こどもの上腕の周囲の太さから急性栄養不良を見つけ出すための測定方法です。ミャンマーではコミュニティ保健ワーカー(ボランティア)がMUACスクリーニングをし、見つけられた栄養不良児を最寄の保健所での治療回復プログラムにリファラルする流れになっていますが、実態としてはあまり機能していません。そこで、これを母親が行うことで急性栄養不良児の早期発見とカバー率の向上を目指すための実証調査を行いました。特に、今後COVIDの蔓延する状況でも注目される取組みです。

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新型コロナの影響で活動は一時中断や縮小を余儀なくされたものの、ラカイン州の11村落で調査は実施され、約300人の子どもの栄養調査を行った後、母親に対してMUACの使い方とその測定の意味、そして栄養不良についてトレーニングを行いました。その結果、母親は簡単なトレーニングによってMUACテープを使った栄養状態の判定をきわめて正確におこなうことができることがわかりました。今後、新型コロナの感染や国内の治安状況が改善したあと、より大きな規模での調査の再開が望まれます、

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