「ポジティブ・デビアンス(PD)実践ワークショップ」

 

2015年11月13日に、東京大学本郷キャンパス 医学部教育研究棟13階第6セミナーにおいて「ポジティブデビアンス実践ワークショップ」がおこなわれ、栄養不良対策行動ネットワーク(NAM)も共同ファシリテーターを務めました。海外から、タフツ大学栄養科学政策大学院客員教授で、「Power of Positive Deviance」の共著者であるモニック・スターニン(Monique Sternin)、開発コンサルタントのサム・スターニン(Sam Sternin)、ネパールのユニセフ栄養担当官のアニルドラ・シャルマ(Anirudra Sharuma)の3名が招かれ、 参加者はNGO、コンサルタント、大学、自治体、民間企業などから約50名が参加しました。また、二本でPDの普及や勉強をしているPDネットワークの大きな支援をいただきました。

 

どのようにどんな地域や組織にも、他の隣人たちと同じような問題や困難を抱えていて、しかも他より資源を多く持っているわけでもないのに、「他とは違っためずらしい行動ややり方」をすることで、他よりよりも上手に問題を解決している個人やグループがわずかながらいます。ポジティブ・デビエンスは、貧困や病気、偏見など厳しい環境のもとでも、優れた工夫や実践を通じて、活きいきと健康に生活している人々がいることに着目し、当事者同士が優れた工夫や実践を見つけ、解決策を探るアプローチです。世界41ヶ国以上で、複雑で扱いがやっかいな様々な社会問題、たとえば子どもの栄養不良、学校の退学率、病院の院内感染、子どもの兵士の社会復 帰、新生児や母子保健、少女の人身売買、暴力、HIVエイズ、などを解決するための方法として使われています。

 

午前のワークショップでは、PDの概念や定義、そして実践のためのプロセスを紹介した後、国内外で実際にPDを使った実例が3件紹介されました。そして、午後は参加者が5つのグループに分かれ、事例に基づいたPDの5つのステップを話し合いました。そして、最後は演習を通して感じた問題点や感想を参加者が積極的に意見交換しました。参加者の多くがこのアプローチの持つパワーと不思議な魅力にひきつけられ、今後いろいろな形で応用することが期待されます。

 

 

 

 

プログラム

 

午前の部

1. 自己紹介、目的と期待

2. ポジティブ・デビアンスとは何か(グループワーク)

3. 事例紹介(①ネパール栄養改善、②荒川区がん検診、③介護ワーカーの能率向上)

 

午後の部

4. PDステップの紹介

5. ケーススタディの紹介

6. グループ演習(5グループ)

7. グループ演習からの教訓

8. Q&A

9. アクションプラン

10. まとめと閉会