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NILEプロジェクト コミュニティリーダとの対話集会

ウガンダ北部西ナイル州にあるアジュマニ難民居住区とホストコミュニティで子どもの栄養状態と生計を改善する「西ナイル栄養生計改善(NILE)プロジェクト」を実施しています。

プロジェクトはコミュニティのリーダーとの対話を定期的に実施しています。栄養に関する行動変容とって大きな影響力のある地方自治や宗教・文化のリーダーの巻き込みが欠かせません。今回は10代の女の子に妊娠を中心テーマにリーダーたちが話し合いました。難民居住区の集会では、リーダーたちの前でケアグループのボランティアや母親が自作の劇を上演したうえで、意見交換をしました。劇は妊娠した10代の女の子と赤ん坊の父親の男の子、それぞれの両親、保健ワーカー、学校、そして近隣住民が登場し、それぞれの問題点を浮かび上がらせるものです。意見交換では、背景にある貧困だけでなく、両親の無関心や家庭内不和や暴力、また若者が悪影響を受ける周辺環境まで様々な要因があることが議論されました。



一方、ホストコミュニティのリーダー集会では「10代での妊娠の要因と対策」をテーマとした小グループ討論会が行われました。プロジェクトの行動変容オフィサーからアジュマニにおける10代の妊娠が大きな社会問題になっていること、その結果として母親の健康、出産、生まれてくる子どもの栄養状態に様々な悪影響が及ぼされていることが説明されたあと、参加者を3つの小グループに分け、家庭、コミュニティ、学校のレベルでの原因と対策を話し合いました。


今回のコミュニティ・リーダーとの対話集会を通して、10代での妊娠は複雑な要因が絡みある課題で、問題の解決は容易でなく、中長期的な対策が必要なこと、一方でコミュニティリーダーの問題意識を変えることが重要な最初のステップであることが改めて確認されました。


 
 
 

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