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NILEプロジェクト:生計改善に関するインタビュー

NAM

NAMはウガンダ北部西ナイル州にあるアジュマニ難民居住区で子どもの栄養状態と生計を改善する「西ナイル栄養生計改善(NILE)プロジェクト」を実施しています。

今回、生計改善に向けた具体的な策を立てるため、キー・インフォーマント・インタビュー(Key Informant Interview: 鍵となる情報提供者に対する聞き取り)を行いました。今回のキー・インフォーマントはアジュマニ県の難民キャンプで生計改善に取り組むNGO、県生産局、職業訓練所、UNHCR、および各エリアのケアグループプロモーターです。それぞれの活動地やオフィスを訪ね、農業・生計改善の専門家がインタビューを実施しました。


これらのインタビューを通じて、以下の課題が明らかになりました。

農作物の多様性の欠如:アジュマニ地域は肥沃な土地を持ち、様々な作物を生産できるはずですが、ベースライン調査によるとNILEプロジェクト対象者は育てる作物の多様性が少ない状況です。 土地の不足:難民キャンプでは土地も与えられていますが、その広さは家族全員が十分な食料を生産するには不十分です。これが農作物の多様性の欠如やそもそもの栄養不良状態に影響しているといえます。

気候変動の影響:近年の気候変動により、降雨パターンが変化し、農家に悪影響を及ぼしています。

女性への負担の多さ:難民キャンプでは多くの世帯が夫が南スーダンで働いているため、女性が育児、家事、農作業を一手に担っています。ホストコミュニティでは一部の夫婦が協力して農作業を行っていますが、夫が全く農作業を手伝わない地域もあり、女性の負担が非常に大きい状況です。

限られた収入源:農作物が主な収入源ですが、鳥インフルエンザの懸念から養鶏があまり実施されていません。

農業普及員の不足:アジュマニ県では農業普及員が存在していますが、人数が居住者に対して著しく少なく、政府の支援サービスがすべての住民に行き届いていません。


生計改善には農作業のみならず縫製、ヘアセットなど様々な手段がありますが、私たちのプロジェクトは栄養改善も目的としています。そのため、生計改善は栄養改善活動とリンクするよう農業をキーワードとして今後の施策を検討していきます。


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