NAMの実施するウガンダ北部西ナイル州にあるアジュマニ難民居住区で子どもの栄養状態と生計を改善する「西ナイル栄養生計改善(NILE)プロジェクト」。
今回はマーケット調査について紹介します。
NILEプロジェクトでは栄養価の高い食品へのアクセスの増加と持続可能なアクセスを目標としています。そのためには、身近に手に入る安価な栄養豊富な食品を見つけることが必要です。そこで、プロジェクト地域のマーケットを回り、売られている食品の種類や値段について調査しました。
難民キャンプ2か所、ホストコミュニティ6か所の全部で8か所のマーケットを訪問し、インタビューとその食品の重さを調べました。インタビューでは値段や販売単位、別の季節に売られる食品とその値段をマーケットのオーナーに聞きました。
野菜や果物は、大きさごとに分類されいくつかまとめて値段が決められていました。販売単位ごとに小さな山のように並べられた野菜や果物はどこかかわいらしかったです。そして驚くことに、秤を持っていないはずなのに同じ値段設定のものの重さがほぼ同じでした。マーケットオーナーの長年の経験なのかもしれません。
キャンプごとに売られている食品の種類は大きく異なりました。他地域から食品を仕入れるマーケットにはたくさんの種類の食品が並んでいましたが、ほぼ地元の人が育てたものだけで運営するマーケットはほんの数種類の食品しかないマーケットもありました。また、幹線道路から遠いと価格が上がる傾向にありました。
最初は日本とは全く違う食品ばかりで名前を覚えるのも大変でしたが、訪問を重ねるうちにだんだんと判別できるようになり、たくさんの現地の食品名を覚えられました。現地の人々の食文化も理解する良い機会になりました。
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