ウガンダ国栄養改善プロジェクトではビディビディ難民キャンプにて母親グループを作り、離乳食を中心とした育児行動の指導を行っています。これまでにヘルスボランティアとともに、子どもたちの栄養調査を実施してきました。ビディビディ難民キャンプ周辺の難民キャンプよりも多くの栄養不良の子どもたちがいることがわかり、ヘルスボランティアととも子どもたちの栄養状態の改善に取り組んでいます。
今回は、ヘルスボランティアへ栄養・育児行動についてトレーニングを行いました。今後、ヘルスボランティアたちが母親グループに、離乳食を中心とした栄養・育児教室を指導していけるように、栄養や育児行動に関する基礎知識や離乳食教室の運営について学ぶことを目的としています。
町から車でを走らせること20分、難民キャンプにある小学校がトレーニングの会場です。小学校の子どもたちは「何が始まるの?」と興味津々な様子でした。
時間になると続々と20名のヘルスボランティアが集まりました。
栄養調査の結果報告、ヘルスボランティアの役割、栄養・育児行動、離乳食レシピについて講義を行いました。
アクティビティでは食品カードを使い、3つの食品群を確認し、それぞれの地域で入手できる食材を選んでいきます。物珍しいワークに戸惑いながらも、お互い助け合い、3つの食品群の表を完成させました。
次にグループに分かれ、選んだ食材の中から作れる離乳食レシピを考えました。「牛肉は高いから買えない人が多い」「キャッサバの葉は苦いから子供が食べない」など地域の実情に合わせ、オリジナリティあふれる形で考えたレシピを書き、発表してくれました。
参加者に「なぜヘルスボランティをやろうと思ったの?」と聞くと、「地域のために何か役に立ちたい」「子どもたちが健康に育ってほしい」と様々な思いで参加してくれていました。自分自身も「難民」という立場でありながら、地域を良くしたいと前向きな姿勢である若者たちがとても印象的でした。
次はヘルスボランティアが母親たちに指導をしていきます。スムーズに進むように支援をしていきたいと思います。
現地派遣スタッフ 栄養士 上田
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