【研修レポート】ポジティブ・デビアンスのワークショップを実施しました
- nabescj2003
- 6月16日
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NAMは病院経営に関するJICAの研修コースの中で、ポジティブ・デビアンス(PD)の紹介と応用をテーマにしたワークショップを6月中に2件行いました。エジプト・日本教育パートナーシップ(EJEP)「病院管理・保健システム研修」は、昨年12月に引き続き2回目の実施(6月5日)となりました。エジプト人医師・病院管理者10名の参加者は、PDの概念と実施方法を学んだあと2グループに分かれて、「緊急病棟の混雑」と「看護師の欠勤率の高さ」の問題に対するPDの応用を話し合いました。

また、12日に九州の聖マリア病院で実施したワークショップは、JICA課題別研修「病院経営」の参加者(モザンビーク、バングラデシュ、モルジブ、ホンジュラス、タジキスタン、タイ、イエメン)を対象に行いました。こちらでは、「病院内の医療廃棄物の管理の不備」と「帝王切開後の感染症」といった問題を設定し、これに対するPD応用を話し合いました。どちらのワークショップも、参加者は具体的な問題に焦点を当て、「外からの投入に頼らない」そして「内発的な」解決方法を話し合い、「帰国後に是非やってみたい」といった感想も聞かれました。また、グループワークを通して、参加者同士がそれぞれの病院での取り組み方について熱心に情報交換する様子もみられるなど、すでにPDの一部が自発的に始まっているように感じました。

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